ちびたの話去年まで、もう一羽の九官鳥がいた。名前はちびた。ありがちな名前になってしまったが、本当は「たすけ」と付けられていた。先輩こたろうこと、「こた」を「こたすけ」などと呼ぶため紛らわしく、「ちびた」と呼ばれるようになった。まだ我が家に来て2年半程度の出来事。 2002年12月、ちょうどウイペットのノエルがやってきた頃。身体も大きく食いしん坊のちびたの食欲がない。それでも、夜の放鳥時間になるとりんごなどのおやつは食べていたのでさほど心配はしなかった。しかし、翌日の夜、食べた物を吐き戻し急に声が出なくなる。まさか一気に様態が悪くなると思わず、その晩は保温をし、翌朝一番で病院に行こうということになった。 翌朝、ちびたはもう止まり木にも止まれない状態になっていた。籠の下で羽を広げ震えている。声も出せず、身体が硬くなっていく。エルフとノエル、二人も見守る中でダンナの手の中で息を引き取った。12月12日のことだった。 10月にこた&ちびたは健康診断を受けている。こたの方は下腹部にやや腫れが見られるとのことだったが、ちびたはいたって健康。やや太りすぎを心配していたのだが、骨格が逞しいため問題無しとのこと。それで油断してしまったのがいけなかったのだろうか。 ちびたはどうして突然落鳥してしまったのか。私は仕事中であったので、ダンナがちびたを先生の元へ連れて行ってくれた。「先生に診てもらおうね」と、思いながら悲しくて涙が止まらなくなったと、だんなは話してくれた。つらい役回りを代わってくれてありがとう・・・そして最後にちびたを診ていただいた先生、ありがとうございました。 原因は、しかし簡単にはわからなかった。のどに異物を詰めた形跡もなく、健康そのものの遺体だと先生もおっしゃっていた。ただ体重が50g近く減っていたと。簡単な解剖でも原因はわからず組織を専門的に調べてもらうこととなる。ただし「ご遺体はかえってきませんが・・・」。共同で供養されることになるらしい。我が家にはまだこたも残っている。死因を解らないままにしておくわけにはいかない。ちびたが帰ってこないことは悲しくても。 |
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