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トビハゼ属
P. argentilineatus
P. barbarus
P. chrysospilos
P. gracilis
P. kalolo
P. magnuspinnatus
P. malaccensis
P. minutus
P. modestus
P. novaeguineaensis
P. novemradiatus
P. spilotus
P. walailakae
P. waltoni
P. weberi
Periophthalmus sp.
ムツゴロウ属
トカゲハゼ属
モドン属
Periopthalmus magnuspinnatus  (韓国トビハゼ)

トビハゼ属の中で、トビハゼP.modestusと並んで、もっとも北の地域に生息する種類です。1995年に韓国で初めて見つかった比較的新しい種でもあります。おもな分布は朝鮮半島西岸部から中国沿岸でも見つかっているようです(詳しい文献)
 そのほかの場所でもトビハゼと同所的にみられるようですが、細かく見ると、朝鮮半島ではソウルあたりになると非常に個体数が少なく、南に行くほど増えていきます。寒さの耐性から言うと、トビハゼに次いで強い種類といえそうです。

  この種類の外見上の大きな特徴は、非常に大きな第1背ビレで、ベースが真っ赤で黒くて太い縁取りがあり、広げたとたんに目を奪われます。
 
種小名の「magnuspinnatus」は、ラテン語で、「大きくて先が伸びている背ビレ」という意味で、まさにこの種の特徴をとらえた名前です。

  このカントビ(=韓国トビハゼ←私個人の略称)にみられる外見上の特徴は、背ビレ以外には体中にとても小さな白〜コバルト色の斑点が散在していることです。日本で見られるトビハゼとはっきり区別がつけられるのが、特にほおのあたりにはっきりしている小輝点です。

 

 背びれがとても大きいので、たたまれていても結構かさばっている感じがします。また見慣れてくると、赤い部分が大きいのでよく見ると派手そうだなあ、とわかるようになってきます。しかし背びれをたたんでいるカントビは、遠目にはとても地味で、体の斑点も目立たないので、トビハゼとの区別はものすごく難しいのです。長い間見つからなかったのも無理はないかもしれません。

 腹ビレの形は、癒合膜を持つ杯(さかずき)型で、トビハゼと同じタイプです。
 癒合膜というのは、本来ならば2つに分かれている腹ビレをつないでいる肉厚の膜のことです。これによって、壁やら岩やらにくっつきやすくなっています。

 私が観察に行った霊光では、韓国の中でも最も干満の大きなエリアのようで、有明海よりも変化が激しいので、トビハゼたちの活動も潮汐にほんろうされます。潮が満ちてくると、水を避けるようにして陸側に逃げてきて、潮が引くのを待ちます。

 カントビとトビハゼとの違いは、外見上だけでなく行動でも見られました。私が行ったのは2007年9月末だったのですが、天気が悪いとかなり寒く感じる気候でした。肌寒く感じる風が吹くと、カントビたちのほうが先に泥の中に隠れてしまうのです。トビハゼのほうが結構平気そうにうろうろ歩いていました。そのため、撮影しようと干潟に入っても、冷たい風が吹いたら周りが全部トビハゼばっかりで、カントビが全く見つからないということもありました。

 もう一つの大きな違いは、カントビの方が気性が荒いようで、しょっちゅうあっちこっちでもめていました。トビハゼたちはよく怒るカントビを避けてうろうろしている感じでした。あんまりしょっちゅう怒って背ビレを立てまくるので、大きい背ビレがすぐに傷ついて破れてしまうようでした。そんなに怒らんでもええのになあ…

まだ第2背ビレにちゃんと色ものってないほど幼い個体やのに、そこまでものすごく怒らんでも…

 私が見に行った韓国南西部では、文献通りトビハゼと同所的に見られました。同じ場所にムツゴロウも見られました(詳しくは韓国報告で)。次回は繁殖行動を動画で撮影したいなあ。さぞ、勇壮やろうなあ。
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