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はじめに・・・
飼育に必要なもの
海水の作り方
水槽の置き場所
泥なしの水槽
泥のある水槽
塩分濃度を考える
マッドスキッパーの飼育方法
その1. はじめに・・・

  私がトビハゼの仲間がマッドスキッパーとしてペットショップや熱帯魚屋さんで売られていることを知ったのは、2000年ごろでした。私自身は、トビハゼを研究対象としてだけでなく、好きで飼育もしていましたが、売られていったマッドスキッパーたちはどんなふうに飼育されているのか、大きな疑問でもありました。
  このサイトを開設してから、これまでいろいろな方からの質問を聞いていて、けっこうたくさんの方々が、マッドスキッパーを飼育していることが分かりとてもうれしい驚きを感じています。
 しかし、かわいらしい姿にだけ注目され、実際の生態を無視した飼育方法はトビハゼ達にとても残酷なことだと思います。そこで最低限、これだけは守ってほしいという希望を書きます。

  ひとつにこういうページを作ったことは、熱帯魚屋さんの店員さんがすべてのことを知っているわけではないということからです。お店に行った方が、見た目がかわいくてマッドスキッパーを飼ってみたいと思うのはよく分かります。もちろん姿を見るのは初めてで、どうしたらいいか分からない・・・となれば、店員さんに聞くしかありませんものね。店員さんの持つ情報としては、その魚はどこから入荷してきたものなのか、どう飼えばいいかということを問屋さんに聞いてみるくらいで、興味のない魚に至っては、購入者とあんまり知識量が変わらないのです。

 どんなふうに飼ってもかまわないとは思います。それは観賞魚として売られている宿命でもあるからです。ただ、一生懸命かわいがって快適に飼ってあげたいと思いながら、どうしていいかぜんぜん分からない方に、最初から間違った情報が与えられるのがとてもつらく感じたのです。その間違いの中でもっとも大きな問題が、飼育水のことです。
 お店ではたいてい「マッドスキッパーは淡水で飼育できます」というふうに書かれているようです。しかし、トビハゼやムツゴロウ、モドン(肉食性オオトビハゼ)は、海水と淡水が混じりあう泥の干潟に住んでいるのです。一時的にそこの塩分濃度が、完全に海水になっていたり真水になっていたりすることがあります。でも、ずっとそのままということはありえないのです。淡水域で採集されたからといって、淡水で飼いつづければ間違いなく寿命を縮めます。マッドスキッパーを飼育するなら、塩分は必ず必要であると肝に銘じてください。
 マッドスキッパーは基本的には、とても丈夫な魚です。他の熱帯魚が耐えられないような水質変化や急激な温度変化などにはたいてい耐えられます。ただ、塩分の問題だけは住んでいる場所の性格上、避けてとおれない問題なのです。詳しいことは塩分濃度を考える
 次に問題となるのは、密度です。マッドスキッパーはとても目がよいので、密度が高くなってくると、自分の行動面積をはっきり示すために弱い個体を追いかけまわしてしまいます。弱い個体は落ち着くこともできず、えさもあまり食べられなくなって弱って死んでしまうことがよくあります。マッドスキッパーの種類にもよりますが、密度はなるべく低くした方がいいと思います。45センチ水槽で2匹くらいが限度かと思います。それ以上にしたかったら、相手が見えないような障害物をたくさん置いて、立体空間を作り出すなどの工夫が必要になると思います。
 3番目には水の量と陸地です。いろんな方の水槽レイアウトを参考にしていただければよいかと思いますが、水の量はろ過器などを入れるたりするでしょうから多くてもかまいません。しかし、必ず体が完全に空気中に出てしまうための陸地を作っておかなくてはなりません。陸がなくて水の中にずっと入れられていると、水温が25度以上になった場合、酸欠になっておぼれてしまうのです(魚なのに)。マッドスキッパーはそれだけ陸上生活に適応した体をもっているということなのです。ふつう魚はエラで呼吸をしますが、トビハゼはエラだけでなくヒフ呼吸もします。呼吸の半分以上をヒフ呼吸でまかなっているという話もあります。そうなると、水温が上がってきて新陳代謝が高くなってくると、水中でエラ呼吸だけでは(水中でもヒフ呼吸は少しはできる)、ぜんぜん酸素が足りなくなってしまうのです。
 マッドスキッパーの落ち着き度合いにもよりますが、どしっとした石や水棲ガメ用の陸地を置いてあげるのがよいようです。そういうのがない場合、発泡スチロール片や浮島を置いてあげるだけでも、ぜんぜん違います。一番よいのは、泥を入れてやると自然で見られる行動をたくさんしてくれて、とても落ち着いてなつきやすくなります。
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