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はじめに・・・
飼育に必要なもの
海水の作り方
水槽の置き場所
泥なしの水槽
泥のある水槽
塩分濃度を考える
マッドスキッパーの飼育方法
その9. 飼育水の塩分濃度を考える

 「はじめに・・・」の項目でも述べましたが、マッドスキッパーは通常、完全な真水(淡水)や完全な海水では長く生きていくことができません。また、難しいことでもありますが、種類によって生活していける範囲の海水の塩分濃度が微妙に違うのです。

 私は、どんな種類が売られているかも知らなかった頃に、知り合ったお店屋さんはみんなとても親切な方々でした。こちらからとんでもなくおかしな質問をしても、できる限り答えてくれました。そのように、魚に愛着をもって、お客さんも大事にしてくれるお店やさんでさえ、マッドスキッパーの知識は皆無に等しかったのです。

 まず、熱帯魚屋さんに入荷してくるマッドスキッパーは淡水域で採集されたものなので、飼育する際も淡水で大丈夫であり、塩分添加は必要ないということがよくいわれています。
今まで私が調べたところによると、熱帯魚屋さんによく入荷されるのは、インド経由で入ってくるというマッドスキッパー(時にはインディアンマッドスキッパーと呼ばれる)は、自然界でも、非常に塩分濃度の低いエリアまで分布していました。2003年後半になってからよく入荷されてくる、ベトナムマッドスキッパーも同様に、淡水エリアにけっこういるのです。

 これはどういうことかというと、他の熱帯魚を採集するときに、ついでに近所にたくさんいるマッドスキッパーも見た目がかわいいし売れるし、ということでいっしょに取られてくるようなのです。採集する業者は見たままを言いますから、「淡水のエリアにたくさんいるよ」といえば、卸の問屋さんからペットショップまで同じ情報がいくわけで、「淡水で飼育できる」ということになってしまうようです。

 トビハゼの定義というページも書いたように、トビハゼの仲間は例外なく汽水域に住んでいます。汽水域とは、海水と川の水が混じる河口域の周辺をいいます。つまりトビハゼは、川の水だけでも海の水だけでも生きていくことはできません。ただし、ここでいう「生きていく」という意味は、少なくとも寿命をまっとうするという意味です。
 難しいことを言いますと、汽水域というのは海の満ち引きによって、淡水と海水の割合が刻一刻と変化します。それに、大雨など降った場合には一時的に真水になってしまうこともあります。トビハゼは、そういう濃度変化の激しいところに住んでいるので、短期間なら、完全な淡水でも海水でも耐えられるようにできているのです。
 日本はまだ塩分の変化が小さい方で、インディアンマッドスキッパーの住むエリアは乾季と雨季に分かれていますから、一年の中で最も雨の多いときとまったく雨の降らない時期の終わりでは、ものすごく差ができてしまうのです。
 それにトビハゼの生活史も関係しています。(>>生活史を参照)
トビハゼは、卵からふ化すると一度海の方に降りていき、少し大きくなってから河口域に戻ってくるのです。その河口域からはるかにさかのぼって淡水域に現れることもしばしばあります。
 そのため、生まれて2〜3ヶ月の稚魚は、塩分濃度が高くても耐えられます。そこに住み着いてしまえば、かなり濃い海水でも生きていくことはできますが、成長するにつれて、その機能は失われてしまいます。また種類によって住んでいる場所が微妙に違いますから、最適塩分濃度の種特異性(種類によって、好みの塩分濃度があるということ)が存在します。
 つまり、完全な淡水や海水で長期間飼育することは、トビハゼ達にものすごいストレスを与えていることになるのです。あなたがどんなにかわいがって、こまめに水換えしたり、エサをあげてもです。
  
動きや顔がとってもかわいいとお思いなら、いつまでも一緒にいて、長生きしてほしいと少しでも願うなら、ほんの少しでいいから海水を混ぜてあげてください。

 インディアンマッドスキッパーとベトナムマッドスキッパーは5〜20%に薄めた海水、アフリカンマッドスキッパーやトビハゼは15〜30%に薄めた海水が、一番快適な濃度であると思います。

上記で示している海水あるいは塩分の濃度の詳しいことが分からないときは、海水の作り方の項目を参照してください。
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