何の説明もないコーナー
柔道でセクハラ


「柔道でセクハラ」って聞いたら、どんな事を想像するの?


作品→ 『俺も歌い手になって女子高生のまんこにわこつ〜してえ〜!』

23のリツイート、138のいいね。
ちょっとそれは酷すぎです笑というリプライが1件。

PCを閉じる。

隣の部屋に行く。
足に錠を掛けられた女子中学生。

女子中学生にナイフを渡す。

「これは、ご自由に使って良いから」

女子中学生はぽかんとした顔で見つめる。

横に置いてあるトイレの交換を終えたあと、部屋を出る。
自分の部屋に戻る。

◆次の日◆

『柔道ほどセックスに近いスポーツないよな…俺も柔道始めようかな…』

12のリツイート、69のいいね。

PCを閉じる。

隣の部屋に行く。
必死にナイフで錠を外そうとしている女子中学生。

女子中学生に近付き、僕は言う。

「柔道でセクハラって聞いたら、どんな事を想像するの?」

女子中学生はぽかんとした顔で見つめる。

もう一度言う。

「柔道でセクハラって聞いたら、どんな事を想像するの?」

その瞬間、女子中学生はナイフを僕の足に刺そうとする。
回避しようとするが、間一髪で避けられず親指に刺さる。

血が止まらない。こうも痛いと辛くなってしまう。
辛さを誤魔化すには会話が一番だ。僕は世間話を始める。

「そういえば姉いるんだっけ?」
「な、あ、姉、姉だけは、手を、出、やめ、やめてください!」

女子中学生は叫び、ナイフを振りかざそうとする。
しかし既に距離を取っていた僕に届かないと考え、思いっきりナイフを投げる。

間一髪で避ける。飛んだナイフが壁に刺さる。
最近の女子中学生は実に攻撃的で恐ろしい。

「す、すいません、謝ります! さっきのは謝りますから!」

先程の態度とは打って変わって、急に泣きそうな顔で土下座のポーズを取っている。
何を謝ることがあるのだろうか、と考えるがどうにもわからない。
また置いてあるトイレからはみ出て汚してしまったのかと思ったが、そういうことでもないようだ。
まぁ、謝られるのは気分が良いので気にしないことにする。

トイレを交換したあと、部屋を出る。
自分の部屋に戻る。指が痛い。

◆次の日◆

『女子大生ってもう響きがエロくないですか? 勧善にセックスですよ。
 女子大生って四文字変えたらセックスだし。』

36のリツイート、128のいいね。

よく見たら完全の変換が間違っている。間違ってなかったらもうちょっといいねが増えてたのだろうか。
悔しいな、と思いつつ、最近やってなかったいいねした人をまとめてミュートする作業に興じる。

作業をようやく終え、PCを閉じる。
二つ隣の部屋に行く。

二日前に死んだ女子高生の死体がある。
女子高生の腕に、文字を刻む。

「二日間考えましたがとても幸せな人生だったと思います。
 たくさん話してくれて、手を出さずにいてくれて、ありがとうございます。
 ありがとうございます。妹も幸せにしてください」

刻み終えた後に壁の方の傷を見る。結構派手にやられてしまっている。
供養も兼ねて、彼女の好きだったアイドルのポスターでも貼って傷を隠しておく。

トイレを交換する。
調節の為に餌を抜いていたせいもあるのだろうが、最近綺麗である。妹も見習ってほしい。
隣の部屋に入る。

女子中学生が壁に刺さったナイフを取ろうとしているが、錠のせいで届かずもがいている。
この光景を見て、さっきの言葉を思い出す。

――幸せ。彼女にとって、幸せとはこのナイフのようなものなのだろう。

すぐ近くに見えてるのに、掴み取るのは困難極まりない。
大変だけど、彼女には幸せになってほしい。心からそう思う。

トイレを交換したあと、部屋を出る。
自分の部屋に戻る。まだ指が痛い。
この作品への投票者(投票順)
名前
2点今日か磯原
2点よーすー

HOMEタイトルリスト