哺乳瓶(1985.春)

 白湯を飲みながら、しっかりカメラ(お母さん)を見つめていますね。すごいもんです。 ちゃんと脳が機能しているんです。哺乳瓶をしっかり握っているし、口は哺乳瓶をしっかり吸っているし、 口に入った白湯は、ちゃんと食道に流れていっているし、目はカメラ(お母さん)を見ているし、ずり落ちない ように足を踏ん張っているようだし。いろんなことを同時にできるんです。すごいですね。当時もそんなことを思って 感心したものですが、麻子ちゃんが倒れて低酸素脳症になり、飲み込んだ唾液が気管に流れこむような状態になった ことを思うと、この写真で麻子ちゃんがしている、一見当たり前のことが、なんと素晴らしいことかと、 しみじみ感じます。