おじいちゃんちへ(1986.10.10)

 泉州の祭りというと岸和田に代表される「だんじり」が有名ですが、もう少し南の泉佐野より南の地方では、 「やぐら」というものを引き回します(南河内のたとえば河南町などでも「やぐら」が使われているようです)。 「だんじり」は4輪で、小回りもきかないですが、「やぐら」は2輪 (大八車の大きなものと思ってください)なので、その場で旋回もできます。シーソーのように車軸を中心に 大きく上げたり下げたりもできます。4輪の「だんじり」は京都の山鉾の流れを汲むのかどうかは知りませんが、 荒っぽい中にも京都風の上品さも感じてしまいます。まあ、ハンドルのない四輪車で角を 直角に曲がるのですから、4輪ドリフトをやっているようなもので、それはそれで迫力があることは否定しませんが。 「やぐら」の宮入は豪壮で、宮入の順番を待つ間、神社の境内の小さな空き地で3台の「やぐら」がとぐろを巻 くようにぐるぐる旋回したりします。その3台の「やぐら」を引く若者が入り乱れるようにぐるぐる全速力で走 るわけで、もしこけたら最後、「やぐら」に轢かれて死ぬんではないか思うほどすごい迫力です。それはまるで、 インプレッサ・ミーティングで見た、狭いコース上で3台の車が白煙を上げながらグルグル回っているあの光景 を髣髴とさせる迫力です。また、宮入のハイライトも、本殿前の5段ほどの石段を一気に引き上げるという荒っ ぽいもので、たまにバランスを崩して何トンもある「やぐら」がひっくり返ったりします。
 今見ているのは中村地区の「やぐら」で、お父さんも小学校の頃はこれを引きました。お父さんは途中で尾崎に 引っ越してきたよそ者なので、試験引きにしか参加できませんでしたが、懐かしい思い出です。
 麻子ちゃんは、このときのことをほとんど覚えていないといっていました(ある出来事を除いては)。