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れっつちゃれんじ!車の軽板金
(下地処理編)

うえ〜ん!とうとう凹ませてしまったよ〜!
これじゃあ、車がさびていってしまうよ。
やっぱり修理工場に出さなくちゃなのかなぁ?

この際だからチャレンジしてみませんか?
パテを使ってやってみようよ!

用意するもの

布ヤスリ

(#80 120 180 240)

あて板


厚づけパテ


薄づけパテ


金槌

(ネイルハンマーなら尚良)

ペイントうすめ液


サーフェーサー


ヘラ


新聞紙

ウエス

あったら便利なもの

マスキングテープ


布テープ (ガムテープ)


マスキングシート

わかりづらいかなぁ?タイヤの真上あたりから写真の右端くらいまでずっと細い凹みがあるんですよ。

まずは分析!

 結構、その傷を作ってしまったときのことは嫌な思い出として記憶しているため、あんまり思い出したくないと思いますが、もう一度、車をぶつけた時のことを思い出しながら、よ〜く傷を見てください。
 傷が深い部分だけ目立っていて、他の部分を見落としがちですが、冷静に傷や凹みはどれくらいの範囲であるのかをしっかりと把握しておきましょう。

※深くてはっきりとした凹みだけをここでは直していきます。ゆるかやか、よ〜く見ないとわからないような凹みにかんしては、パテ埋めは有効とは言い切れないので、パテ埋めが必要かどうかもう一度考えましょう。わからない人は、写真にとってメールください。アドバイザーの方と相談してアドバイスいたします。

塗装がパキパキ割れて、はがれて、中が錆びてきました。これは一刻の猶予もなりません。

塗装の状態

傷にも、深いもの浅いもの、塗装が傷ついているもの、凹みだけのものと、いろんな症状があると思います。
 傷を一つ残らず確認してください。
 左の写真のようにわかりやすいものもありますが、この場合でも、塗装はどの辺りまで割れているのかなどを確認しておきます。
 ここでしっかりと確認しておかないとサビの再発につながります。

※写真の部分などでは、意外に下から覗き込んだときに見える部分が見落とされがちです。そういう隅までしっかりと見てくださいね。

削らなくていい部分は保護しておきます。ここではバンパーを保護します。

保護しましょ

 さて、これからサビなどを削り落としていくわけですが、まわりの削らなくてもいい部分はしっかりと保護しておきましょう。
 写真ではマスキングテープで保護をしていますが、できれば布テープなどでしっかりと保護しておきましょう。
 マスキングテープのような薄手のものを使用するときには、何重にも重ねて、強度を出しましょう。

※写真では、そのまま貼っていますが、この場所みたいな場合は、バンパーの端だけ外してしまった方がいいと思います。詳しくは次回に。


必ず当て版を使用して削ってください。サビが落ちるまで徹底的にです。

思い切って!遠慮なく!

 80番の布ペーパーで一気に削っていきます。必ず当て板を使用して下さい!必ずです!

 ここでなれない人のほとんどが遠慮がちに削ります。
 気持ちはわかります。ただでさえ、傷ついて落ち込んでいるのに、それ以上また自分で傷をつけなければならない理不尽さ。
 でも、ここで遠慮してしまうと、後々弊害がいろいろと出てきてしまうので、ここは遠慮を捨てて、しっかりと削りましょう。

※サビの部分だけを削ればいいかというと、そうでもありません。パテを埋める部分は全て傷をつけていきます。いや、いっそパテ部分は塗装を全て落としてしまうくらいの勢いで行ってください。そうしないとパテがしっかりと食いつかずに将来的にひび割れなどの原因になります。

 


出っ張っている部分をトテンカテン♪

トテンカテン

 図のように、凹んだ部分のまわりは出っ張ってしまっている場合があります。意外でしょ?
 手で触ってみて、明らかに出っ張っている場合、また当て板使用のサンドペーパーで明らかに一部だけ異常に削れていく場合は、そこが出っ張っている部分です。
 そういった場合は、出っ張っている部分をハンマーで凹ませていきます。凹ませて下さい平らにしようとすると、結局出っ張っていて後からまたたたくことになる可能性があります。でも、凹んでいればパテで埋めてしまうことができます。

※たたくのはできればネイルハンマーなどの片方がとがっているものを使用した方がピンポイントで凹ませられるのでやりやすいです。わざわざ板金ハンマーを購入する必要はありません。


サビを完璧に落とし、ふちも滑らかにしましょう。

このくらいきれいに!

 どうですか?すっかりサビがなくなっています。
 また、金属の地が出てしまっている部分のまわりが白くきれいにグラデーションで縁取られているのがわかるでしょうか?
 これが大事な部分です。削れた部分のふちが滑らかでないと、後にその部分の塗装がはがれやすくなり、これもまた、ひび割れの原因となります。

※面倒くさいと思いますが、怠れない作業です。長く車と付き合いたければここでの数十分の面倒は惜しまずにやりましょう。自分との勝負ですね。


脱脂で、しっかりと車体の脂分を落としておきましょう。やや広めに拭くのがコツです。

脱脂♪

 毎度、塗装の時には出てくる脱脂です。
 ものすごく大切な作業です。

 脱脂をします。ウエスにペイントうすめ液をたっぷりとつけてまんべんなく拭いてください。これを怠ると、パテがしっかりとくっつきません。脱脂は癖にしましょう。

※自動車用品に脱脂専用の「シリコンオフ」という商品もあります。もちろんそれを使用してもかまいません。ただ、ペイントうすめ液よりもやや高価です。


パテと硬化剤を用意します。白いのがパテでそのとなりの小さいブルーのかたまりが硬化剤です。

パテのよ〜い!

 パテを用意します。分量は写真くらい・・・ってわかりづらいですね(笑)
 え・・・と、パテひとすくいに対して硬化剤が小豆くらいの大きさですかね?パテの種類によってすこしずつ違うと思いますので、商品の説明書きをよく読んでくださいね。

※パテと硬化剤は離して出しておきましょう。くっつけてしまうと、接触した部分からどんどん硬化がはじまってしまいます。気をつけてください。逆に言えば接触するまでは硬化は始まらないので、ここではそんなに慌てなくても大丈夫です。


急いで、そしてムラなく混ぜましょう。この写真はまだ途中です。ムラがあるのがわかりますか?

大急ぎでね!

 パテと硬化剤を混ぜていきます。ここはずばり、スピード勝負です!!いいですか?スピード勝負ですよ!
 ヘラを使って、パテをまんべんなく混ぜ合わせます。マーブル模様になっているうちはまだまだダメです。
 しっかりと混ざるまでこねてください。ちゃんと混ざっていない部分は硬化しないので、失敗の原因になります。とにかく急いで、そしてムラなく混ぜてください。

※スピードもとっても重要です。なぜなら、混ぜ合わせ始めた瞬間からもう硬化は始まっているからです。混ぜ合わせてから1分くらい、遅くても2分以内には混ぜられるようにしましょう。



すっすっと、手早く美しく。を目指しましょう。

パテを盛る!

 パテを盛っていきます。ここも急いでやらないと、パテはこの間にも硬化を続けています。やわらかいうちに、パテ盛りをすませなくてはいけません。

 ペーパーで削ったところへきれいに盛っていきます。車体の元の形を頭に思い浮かべながら盛っていきましょう。できるだけ途中でヘラを止めずに、端から端までヘラを動かします。表面がなるべく滑らかになるように心がけましょう。

※盛る量ですが、全然足りないと、盛った意味がありませんが、盛りすぎてしまうと、この後パテを削る作業がものすごく大変です。なるべく自分でぴったりだ、と思う量を盛って、不安な場所はほんの少しだけ多く盛るようにしましょう。盛り足りなければ、また後でもう一度盛ればいいだけです。


あて板は必ず使用してくださいね。元の形を頭に浮かべながら削ります。

削るのだ!ひたすらに!

 硬化したのを確認します。パテの種類や季節などにもよりますが、大体1時間もおいておけば、じゅうぶん硬化するはずです。
 当て板を必ず使用して、サンドペーパー120番〜180番でパテを削っていきます。はじめは120番で削っていって、荒削りが済んだら180番で形をしっかりと作っていきます。

※あまり考えずに当て板の面をきれいに当てて、とにかく削ってください。コツとしては、一方向からだけでなく、いろんな角度から削ってあげることです。


こんな風に不自然に一部分だけボディが削れるような場所はぶつけたときに盛り上がってしまった場所です。

板金残しのチェック

 パテを削っていくと、写真のように、一部が不自然に削れていく現象がおきます。左の写真では、パテとパテの間の地金が出てしまっている部分です。

※チェックは大事な作業です。遣り残しがあると、あとでそこだけやたら気になって、後悔することになります。ですから、しっかりとチェックしましょうね。


今度が最後になるようにしっかりと叩いて叩いて!

トテンカテン2

 前項でわかった出っ張っている部分を再び叩きます。写真では両口玄のうをつかっていますが、ネイルハンマーのようにとがっているハンマーで叩いたほうがやりやすいです。

※どのみち、もう一度パテを盛ることになりますから、思い切って叩いてください。叩きが足りなくて、まだ出っ張っていると、また同じ作業を繰り返すことになりますので、そうならないようにしっかりと凹ましてください。


今度は薄〜く、つけていきます。やや広めに盛るのがコツですよ。

パテを盛る!2

 今、叩いたあたりを中心に再びパテを盛ります。一回目に練ったパテはもちろんもう使えませんので、新しくパテを混ぜて、手早く盛ってください。2回目なので、多く盛る必要はありません。薄〜く、盛りましょう。そうしないと、せっかくペーパーできれいに形を作ったのに、またやり直しになってしまいます。
 うす〜く、うす〜くつけたら硬化を待ちます。

※叩いた部分を中心に盛りますが、そこだけを盛るとそこを削ったときに今度はそのまわりが削られすぎる場合があります。叩いた部分を中心にやや広めに薄く盛りましょう。表面は滑らかになるように!

見た目ではわからないので触って確認をしましょう。

仕上げの削り

 仕上げの削りをしていきます。手でよ〜く触ってどこがでっぱっているのか、どこが平らになったのかを確認してください。
 目で見てもわかりません。眼を閉じて、手のひらで感じてください。一方向からでなく、いろんな方向から触って凸凹を感じてください。

※はじめはわからないかもしれませんが、ずっと触っているうちにだんだんわかるようになってきます。見た目はよくても、触ってみるとボコボコだったりすることがあります。見た目を信用してはいけません。

いろんな方向から削るんですよ。覚えてますよね。

 

ここまで削れ!

 わかりますか?パテの状態が。

 削られて、縁(ふち)の部分がしっかりとグラデーションになっています。こういう状態を目指して削りましょう。
 まわりがグラデーションになっているということは、パテがきれいに段差なくボディと一体化したということです。ここで少しでも縁(ふち)がはっきりしていると、塗装をしたあとにパテを盛った場所がはっきりとわかってしまいます。

 ここでは、180番くらいからはじめて、240番くらいで仕上げてください。最終的には120番、180番の番手でつけた傷はすっかり消えるようにしてください。

※これってものすごく大事な部分です。パテの縁が立っていると、後にそこからパテがはがれ出す原因にもなります。また、一番初めにペーパーで傷をつけた部分にしかパテは付着しません。ツルツルの部分に盛ったパテはボロボロと取れていくはずです。

 




うす〜く、つけていきます。だから薄づけパテなんですよ(笑)

今度は薄づけパテだ!

 え〜!?またパテ〜?と思われるかもしれませんね(笑)

 でも、このパテはもう仕上げ用です。もうひとがんばりです。

 薄づけパテは、今まで使っていたパテ(厚づけパテ)とは違い、乾燥硬化型です。乾けば固まるタイプです。乾けば固まるということは、中身の水分が蒸発するということなので、肉減りするのです。そのため、凹んだところを補修するなどの用途には使いません。
 では、なんのためにやるのでしょう?それは、厚付けパテの空気穴や、サンドペーパーの傷などを埋めるために使います。表面をきれいにするためです。

※パテでうす〜く、塗り広げていきましょう。本当にうす〜くでいいですよ。

ここでもしっかりとあて板を使ってけずりましょう。

削れ、削れ

 よ〜く、乾燥させてから、パテで削っていきます。ここでは320番〜400番を使います。薄づけパテはほとんど残らないはずなので、薄づけパテがなくなるような感じで削っていってください。

※薄づけパテがやたらとごっそり残る場所は全体的に低くなっている場所なので、厚づけパテの盛り不足です。あまりにもひどい場合は、もう一度厚づけパテを盛りましょう。


まだまだ僕も修行不足みたいです。こんなに薄づけパテが残るのでは……

こんな感じ

 パテ削り終わってこんな感じです。ところどころ、薄づけパテが残っているので、厚づけパテが足りないところがあったようですが、触ってみて、まぁ大丈夫かな?というレベルだったので、これで強行することになりました。

※意外にひどいなぁと思っていた傷、凹みでも、実際に削ってみれば「え?こんなもんしかパテ残らないの?」と思ってしまうものです。また逆に細い線の凹みだったのに、パテを見ると太いラインになっていたりします。左の写真がそうです。細くて長い凹みだったのに、広い幅のパテが残っています。全体的にゆるやかに凹んでいるとこういう状態になります。

大げさに見えますが、塗料の粒子って結構飛散するので、これくらいでも足りないくらいです。

マスキ〜ング♪

 さぁ、長かったパテ作業も終わり、いよいよ下地処理も終盤に差し掛かってきました!

 新聞紙やマスキングシートなどで、しっかりとマスキングをしていきます。特にガラスなどにはかからないようにしっかりとマスキングしてくださいね。

※パテの部分だけでなく、パテのまわりのサンドペーパーのあとも、全て塗りますので、その部分が全て塗れるようにマスキングしてくださいね。

はじめはパテの部分だけ塗るような感じで

サフェーサー塗り1回目

 塗る前に必ず脱脂をしてくださいね。

 サフェーサーを塗ります。新聞でマスキングしてありますが、その部分を全て塗るわけではありません。きれいにまわりがぼけるように塗っていってください。何回かに分けて塗るので、はじめはパテの部分だけ塗るような感じで塗ります。

※塗装のコツは、スノボーペイントの時にもちらっと紹介しているので、そちらも参考にしてくださいね。

景色を映してみると、凸凹の状態がわかりやすくなります。

全部で4回塗りしました

 その人によって、どれくらい塗るか?っていうのは違うと思うんですよね。僕の場合は3回〜4回です。何を塗るときにもそうですね。
 そういった意味でここは個人差があると思いますが、一応3回以上は塗ることをお勧めします。サンドペーパーでの傷がけっこう深かったりすることもあるので、そういうものをサフェーサーで埋めてしまうのです。

 写真は上から2回目、3回目、4回目。そして4回目を塗り終わって斜めから覗いてみて傷や凹みを確認しているところです。
 2回目から4回目までだんだんと塗る幅が大きくなっているのがわかりますか?新聞の部分まで目いっぱい塗ってはダメですよ。あとでサフェーサーを削るのがとても大変になってしまいます。

 一番下の斜めから見た写真を見てもわかりますが、塗るときには、ツヤが出るように塗ってください。くれぐれもボソボソにならないように。本番の色塗りの予行練習だと思ってやってください。ツヤを出してなおかつ垂れないように塗る感覚をここで掴んでしまいましょう。

※言葉で書くのは簡単ですが、結構大変ですよツヤを出しながらなおかつ垂れないようにっていうのは。。尚、左の一番下の写真のように斜めからサフェーサーに景色を写して見てみると、凸凹の状態がわかります。どうですか?あなたの板金はきれいにできていますか?もしもあまりにも目にあまるようであれば、サフェーサーが乾いてからふたたび240番くらいのペーパーでサフェーサーを落としてパテからやり直しましょう。大変ですが、後で悔やまないように。

下地処理完了!

結構時間がかかってしまいました。今日はここでやめにしておきます。下地処理がすんでいるのでとりあえずサビがすぐに再発することはないと思いますが、早く塗装までしなくっちゃ。
だってこのまま乗ってるとみんながジロジロ見るんだもん(笑)

というわけで、次回につづく

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