若生 綾 in モコ谷塾 2004年11月14日(日) 〜tenten(アドフォーカススタジオ)


今回のモコ谷塾のテーマは、「固めのトップライト」です。
光は、光源が大きいほどよく回り光と影のエッジがぼやけて柔らかくなり、逆に小さくなると固くなります。トップからのライトですが、過去によく回るライティングとして天井バウンスやアーヴィング・ペンタイプのような大きな光源のものをやりましたが、今回は小さめのトップライトをセッティングしてみるとのこと。トップからの固い光は、前からの光と違って下側に影がくっきり出来るので、男性の筋肉をガシガシ見せたい時に好んで使われるのだそうです。
また同じセッティングを利用して正面からのライティング(スカート)もやってみるとのことです。
モコ谷先生が時折見せてくれる小技に、ちょっと感動しました。


■スカートの制作B1サイズの白ケントと黒ケントを2枚づつとトレペを使用。
(1)紐状のもの(ここではコードを使用)を短辺の長さで持ち、ケント紙の長辺側の真ん中から弧を描くようにしてペンで線を引きます。小技その1! (2)中心部分にオカマを使って半円の線を引きます。 (3)線に沿ってハサミで切る。白ケント2枚と黒ケント2枚をこの手順ですべて切ります。 (4)ストロボヘッドのオカマに十字にセロハンテープを貼り、テープに芯抜き用のアルミホイルをつける。 (5)白ケントの半円の形に添ってヘッドに巻きつけてテープでとめる。
この形状のライトを「スカート」と言います。衣類のスカートと形が似ているからそう呼びます。
ドムに似ています。
(6)もう1枚の白ケントを左右対称の位置から巻きつけでテープでとめる。 (7)正面から見るとこんな感じ。 (8)形がくずれないようにトレペを貼る。 (9)少しづつずらして黒ケントを2枚巻きつけてテープでとめる。完成。

■つりがねスポットの制作〜黒ケント4枚とトレペを使用。
(10)ヘッドにオパライトをつけ、ヘッドの発光部分に芯抜きのアルミホイルをつける。 (11)セロハンテープの端を高く上げるようにして思いっきり伸ばしテープをくるくる回転させて両面テープを作る。小技その2! (12)(11)のテープを持ったままオパライトの淵に沿ってぐるっと1周分、両面テープを巻きつける。 (13)トレペをふわっと被せるようにして両面テープにつける。 (14)セロハンテープをオパライトの淵に1周分貼り、余分なトレペを引きちぎる。小技その3!(これはよく見てますけどこれも鮮やか)
これは何という名前なんですかとモコ谷先生に聞いたら「参加者の一人がつりがねみたいだって言ったのでつりがねスポットと呼ぶことにします」と言ってました。ふふふ。
一般には「袴を巻く」と言うのだそうです。
直に当てるよりも柔らかめの光になります。
(15)ブーム(横からライトをセットする土台のこと)に取り付ける。重さで緩まないようにネジが締まる向きにセットする。 (16)黒ケント2枚でギャザーを作りながら平行になるように巻きつけ、テープでとめる。 (17)(16)をやる時に下側になる部分を3cmくらいの幅で外側に折って置くと紙にコシが強くなります。 (18)さらに黒ケント2枚を使って延長する。

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(メイン スカート1灯+斜め上からバウンス2灯 青セロハン付き)

バウンス板は、左右に2枚づづ、手前に2枚の合計6枚使用。光が全体的に回るように、背景の白ホリ以外の3辺をバウンス板で囲んだような状態です。メインの光が当たらない部分(影となるところ)の明るさを調節するために、バウンスさせた補助光を2灯使います。この2灯はメインの光を拾ってスレーブで発光するようにしてあります。
そのヘッドに色のついたセロハンを巻きつけると、その色の光が全体に回って、影の部分にセロハンの色をつけることができるとのこと。今回は白いバックに青いセロハンなので、影に青い色がついたようになります。
赤いバックに赤いセロハンを使ったりすると、通常の赤バックよりもより深みのある赤になるそうです。
補助光用にスタンドにストロボを2灯分用意し、青いセロハンを2重に貼りつける。 被写体側からカメラマン側を見たところ。 カメラマンの向きから見たところ。つりがねスポットはOFFです。 右前からスカートのライトを当てる。

作例です。写真をクリックすると大きくなります。

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(メイン トップ1灯+斜め上からバウンス2灯 青セロハン付き)
スカートをわらって、つりがねスポットを発光させています。

作例です。写真をクリックすると大きくなります。


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(メイン トップ1灯+天井バウンス2灯)
かなり光が回って、影も柔らかいです。青いセロハンははずしています。

つりがねスポットの先の方をテープで絞るパーマセルテープは熱に強いです。 トップを若干被写体斜め上からの角度になるようにし、天井バウンス用の2灯は先ほどよりも前方にずらしています。  バウンス板は2枚使用。

作例です。写真をクリックすると大きくなります。

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(メイン トップ1灯+スポットライト1灯)
影の明るさを調節する補助光なしなので、光は固くなっています。

グリッドつきのスポットライト。 トップと組み合わせて使います。

作例です。写真をクリックすると大きくなります。

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機材:キヤノンEOS-1D、EF50mmF1.4、EF100mmF2.8Macro